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ナチュロパシーとは

ナチュロパシーは日本語にすると、自然療法。

ヨーロッパにヒポクラテスの時代から存在し、世界保健機関(WHO)によって中医学・アーユルヴェーダに続く第3の伝統医療として捉えられている予防医学です。 

ナチュロパシーとは、食事・ストレスマネジメント・運動を3本柱にして健康を維持、または改善することを目的とした自然療法です。ナチュロパシーではそれ以外に、植物療法やマッサージ、リフレクソロジーなど様々なテクニックを使用します。「自然療法」と言うと、薬草を使用して体の不調を整える「植物療法」とよく間違えられますが、「植物療法」はナチュロパシーの10個のテクニックの1つで、「自然療法」はもっと広範囲な療法を指します。

ナチュロパシーは予防医学の一つで、一人の人を、身体的な不調だけでなくメンタル面なども含めて総合的な視点から見ます。私たちの体の全ての器官は、相互に関わりながら機能しているので、切り離して考えることはできません。体の一部に問題が起きれば、他の部位にも自ずと影響が出てきます。私たちの体は、全体のバランスが必要な、オーケストラのようなものです!

ナチュロパス(自然療法士)は、病気の症状のみに注目するのではなく、全体像を見て、何がその不調を起こしているのか、原因の原因を探り、それを根本から改善していけるようお手伝いします。サプリメントや薬草を使用する際には、対処療法的な使用方法ではなく、改善プログラムの一環として必要な場合に限って使用します。日々の不調や病気の大半は、普段の生活全般の積み重ねが原因と考えられています。そこにアプローチできない対処療法だけでは、その瞬間には良い効果が出ますが、原因そのものにはアプローチしていないため、持続性には欠けます。そして、同じ症状が繰り返されたり、更に悪化することもあります。

私たちの体の大部分が水からできていることはご周知のとおりですが、体を構成する全ての細胞はこの液体に浸かりながら、日々、栄養や老廃物のやり取りをしています。ナチュロパシーでは、生活習慣を全体的に改善することで、体内の水(血液、リンパ液など)をお掃除します。体を内側から綺麗にすることで、人に本来備わっている自然治癒力を高め、様々な症状に間接的に働きかけます。

それぞれの細胞が本来の自己回復機能を発揮するには、体にある程度の力が必要です。もしその力が全くないほど健康を損なっている状態であれば、ナチュロパシーは不十分と言えます。その場合、ナチュロパスは現代医療の補完的な位置でできることを行います。

ナチュロパシーのカウンセリングの後、一人一人に合った改善プログラムをご提案します。このプログラムは、ナチュロパスと二人三脚で試行錯誤しながら取り組んでいきます。病気になったら薬を飲む、お医者さんに治してもらう、という受け身な姿勢ではなく、自分の健康には自分で責任を持つ!という考えで、長期的に取り組むことが病気になりにくい体作りに繋がります。なので、ある程度の努力が必要になってきます。

最後に。フランスのナチュロパシーは代替医療ではありません。フランスには主に現代医療、オメオパシー、ナチュロパシーがありますが、それぞれ役割・適用すべき時期が異なります。どの療法にも得意分野、また限界がありますが、どれも欠かせない存在で、取って替われるものはありません。将来的には、これらの考えが統合され、一つの体系が造られるのが理想です。

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